エンワールド・ジャパンが11日発表した女性管理職調査によると、「2020年までに女性管理職の比率を30%にする」との政府目標を知っている企業の担当者は外資系で57%、日系で56%あったものの、すでに達成している企業は各17%、8%に過ぎず、外資系と日系では2倍の開きがあった。
「達成できそう」も各17%、15%あったものの、「達成はむずかしそう」が各57%、66%にのぼり、日系企業の見通しの方がより厳しい感じだ。
達成企業を規模別にみると、「むずかしそう」と回答した外資系企業は従業員5000人以上の大企業が64%で最も多く、同100人未満の中小企業の46%を大きく上回った。これに対して日系企業の場合、「むずかしそう」が最も多かったのは同500~999人未満の中堅企業の86%で、大企業は61%、中小企業も53%だった。
女性管理職の登用のネックになっている理由は(複数回答)では、「管理職を任せられる人材がみつからない」「女性に管理職になる意思がない」などが外資系、日系とも多かった。
調査は3~5日に実施、447社から回答を得た。うち、外資系が6割を占める。同社はエン・ジャパン系のグローバル人材ビジネス企業。