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2020年3月 6日

1月の現金給与総額、プラスに転換 実質も4カ月ぶりプラス、毎勤統計速報

 厚生労働省が6日発表した毎月勤労統計の1月速報値(従業員5人以上)によると、労働者1人あたり現金給与総額は27万6520円(前年同月比1.5%増)となり、2カ月ぶりに前年を上回った。物価上昇分を差し引いた実質賃金指数(2015年=100)も85.3(同0.7%増)で、4カ月ぶりのプラスとなった。

 内訳は、基本給の所定内給与の24万3686円(同1.4%増)に対して、残業代などの所定外給与は1万8869円(同1.8%減)。就業形態別では一般労働者(フルタイム勤務)が36万450円(同1.6%増)、パートタイム労働者が9万7039円(同2.2%増)だった。

 総実労働時間は131.3時間(同0.8%増)、月末の常用雇用者は5122.9万人(同1.9%増)となり、パートタイム比率は31.87%(同0.06ポイント増)だった。総実労働時間がプラスとなったのは18年11月以来。

 1月の数字には新型コロナウイルスの影響はほとんど出ていないとみられ、厚労省は2月以降の推移を注視している。

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