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2020年2月26日

派遣法の施行状況調査結果を公表、見直し議論で労政審 異なる労使の着眼点

 労働者派遣法の2012(平成24)年改正と15(平成27)年改正の点検作業を進めている労働政策審議会労働力需給制度部会(鎌田耕一部会長)が26日開かれ、事務局の厚生労働省が派遣元、派遣先、派遣労働者に実施した施行状況調査(アンケート)の結果概要(速報値)を説明した。原則禁止の日雇い派遣や派遣期間制限などについては「規制緩和と現状維持」の両面が読み取れ、使用者側は「ニーズに即した適切な見直し」、一方で労働者側は「安易な緩和の前にルールの定着」を求め、異なる着眼点でスタンスを鮮明にした=写真。3月以降は、昨秋から5回にわたって行った関係者へのヒアリング結果と合わせ、議論を本格化させる。

n200226.jpg 派遣制度は改正を重ねるたびに複雑化しており、当初、議論の土台になり得るアンケートの設問設計や調査・集計期間などに懸念の声もあったが、公益委員をはじめ、労使が積極的に協力。「日雇派遣の原則禁止」「離職後1年以内の労働者派遣の禁止」「グループ企業内派遣の8割規制」「労働契約申し込みみなし制度」など13の検討項目に関し、議論を深めるうえで工夫・整理された調査結果がまとまった。「規制緩和と維持」が拮抗する項目もあり、今後、公労使がどのような視点で解釈していくのかも焦点となる。

 この日は...

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