エン・ジャパンが２１日発表した１月の派遣平均時給（三大都市圏、募集時）は１５８２円で、前月比０．８％増、前年同月比２．８％増となり、２０カ月連続で前年を上回った。
同社によると、時給上昇の要因は、年度末業務への対応でオフィスワーク系案件が増えたことと、４月に迫った同一労働同一賃金に対して大手派遣会社の対応が進み、交通費を時給に上乗せする先行案件が増加したため。
職種別では、「オフィスワーク系」の１５７６円（前年同月比１．８％増）をはじめ、「クリエイティブ系」の１８７６円（同３．１％増）、「ＩＴ系」の２２６４円（同３．１％増）、「医療・介護系」の１３０９円（同２．１％増）など、ほぼすべての職種で伸びた。
地域別でも関東が１６４５円（同３．０％増）、東海が１３６９円（同１．８％増）、関西が１３８８円（同２．７％増）といずれも１７カ月連続のプラスだった。
しかし、三大都市圏以外では北海道が１２１１円（同２．０％増）、東北が１１７４円（同２．３％減）、北陸が１１６５円（同２．０％減）、中国・四国が１１８８円（同３．２％減）、九州・沖縄が１１９６円（同２．９％減）となり、北海道以外はマイナスだった。
