就活情報サイト「リクナビ」を運営するリクルートキャリアは20日、新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大を受け、2021年卒の大学生らを対象に予定していた3月1~31日の就職合同企業説明会を中止すると発表した。
同様に、2月22日に東京都と大阪府、24日に宮崎県、26日に鹿児島県で予定していた就職活動準備イベントも取りやめる。これらにより、中止するイベントは44都道府県の91件にのぼる。
同社によると、合同説明会は3月1日から順次始める予定だったが、国内での感染拡大を受けて「各会場で取り得る対策を講じたとしても、感染リスクを防ぎきれないと判断した」という。4月以降のイベントは、状況を見極めながら再開を検討する。
合同説明会は毎年、リクナビのほかにマイナビ、ディスコも大規模に実施しているが、リクナビの決定が他2社の判断にどう影響を及ぼすか注目される。
大学生の就活日程のルールは、政府主導により「会社説明会は大学3年生の3月、面接は4年生の6月解禁」としているが、説明会開始直前の決定に就活生や大学側の困惑が広がりそうだ。