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2020年2月 5日

保護者の方が未来に悲観的? AIの影響大、高校生進路意識調査

 リクルートマーケティングパートナーズは5日、全国高校PTA連合会と共同実施した「高校生と保護者の進路に関する意識調査2019」の結果を発表した。それによると、子供の将来にAIが及ぼす影響について、「影響がある」と答えた高校生は65.9%(17年前回比13.9ポイント増)、保護者は56.5%(同17.8ポイント増)にのぼり、高校生の方が保護者より高い比率だったが、伸び率は保護者の方が高いという結果だった。

 未来展望について「これからの社会は好ましいか」どうか聞いたところ、高校生の51.4%が「好ましい」と答え、「好ましくない」の44.4%を上回ったが、保護者は「好ましい」が37.1%、「好ましくない」が46.8%と逆の結果となった。

 「好ましくない」と答えた保護者は、その理由について「AIの普及や外国人労働者の増加により、より高度な能力を要求されるから」「親の経済力で子供の将来が決まるから」「県境問題、高齢社会など問題が先送りされているため」などを挙げている。高校生よりも、保護者の方が社会の先行きを悲観的にみていることが感じられる。

 調査は東京など9都道府県の公立27校の2年生を対象に昨年9~10月に実施し、高校生1997人、保護者1759人から有効回答を得た。今回で9回目。

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