連合は3日、都内で2020年春闘中央総決起集会を開き、「みんなの春闘」をスローガンに各単産などから約1100人が結集した。
神津里季生会長は「賃金を上げるにはやはり労組が必要だということを理解してもらおう。この20年間、企業利益は増えたが、賃金は下がっている。この歪みに歪んだ分配構造の転換を図ろう。経団連は日本型雇用の見直しを唱えているが、なぜそれを春闘のテーマにするのか。見直しを必要にしたのは経営者側ではないか」と対決姿勢をにじませた。
UAゼンセンなど2単産の代表らが決意表明を述べ、「組織内だけではなく、すべての働く者の処遇改善につながる“みんなの春闘”に挑戦していく」との宣言を採択した。
今年は、集会場と連合本部を動画で結ぶ二元集会という新たな試みを実施=写真=、本部では組合員だけでなく派遣労働者、外国人労働者、高校生らも参加して意見を述べ合う「みんなの春闘」を演出した。