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2020年1月23日

過半数企業が派遣社員の給与上げる 同一労働同一賃金にらみ、マイナビ調査

 マイナビが23日発表した企業に対する「人材ニーズ調査」によると、4月から施行される同一労働同一賃金に対して半数の50.5%が「対応済み」「一部対応済み」と回答していることがわかった。

 「すでに対応済み」は15.8%、「一部対応済みで、現在準備中」が34.7%となり、両者を合わせると50.5%が何らかの対応をしている。しかし、「対応予定だが未着手」が20.0%、「わからない」も16.6%、「まだ方針が決まらない」も4.3%あり、合わせると40.9%になった。

 この1年間で社員の基本給を上げたかどうか聞いたところ、正社員や契約社員に対しては半数以上が「上げた」と回答し、パート・アルバイトでは62.4%に上った。また、派遣社員については51.4%が上げており、前年に比べると17.5ポイントも増え、他の3~4ポイントに比べて大幅に増えた。

 上場企業では対応組が62.4%、非対応組が31.9%だったのに対して、中小企業の多い非上場企業では各45.2%、44.9%だった。中小企業の適用が1年遅れになっているため、とみられる。

 調査は昨年12月、採用実施や雇用決定権などを持つ企業の担当者を対象に実施し、2077人から回答を得た。うち、従業員300人未満の中小企業が過半数を占めた。

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