文部科学、厚生労働両省が17日発表した2019年度大学等卒業予定者の就職内定状況によると、昨年12月1日時点で大卒は87.1%(前年同期比0.8ポイント減)となり、前年に過去最高を記録した87.9%に次ぐ2番目の水準となった。短大は72.0%(同3.6ポイント減)、高専は98.7%(同1.5ポイント増)、専修学校は85.1%(同1.0ポイント減)と高専以外は前年をわずかに下回っている。
大卒の場合、国公立、私立別では国公立が89.7%(同1.8ポイント増)、私立が86.3%(同1.6ポイント減)。男女別では男子が85.8%(同1.7ポイント減)、女子は88.6%(同0.1ポイント増)。文理別では文系が86.9%(同0.8ポイント減)、理系が88.1%(同0.9ポイント減)となり、私立、男子、文理系が前年を下回っている。
地域別では関東が88.7%(同1.8ポイント減)、近畿も88.3%(同1.6ポイント減)、中部も85.6%(同2.5ポイント減)と市場の大きい地域は低下しているが、北海道・東北は89.0%(同3.0ポイント増)、九州も82.7%(同2.2ポイント増)と伸びている。卒業予定者全体に占める内定率は69.2%だった。
一方、ディスコが同日発表した20年度大卒予定者の内定率は1月1日時点で7.0%あり、前年を2.3ポイント、前々年を3.9ポイント上回った。内定者の78.2%がインターンシップ参加企業から得ており、3月の就活解禁を前に、年々早い出足となっていることがうかがわれる。回答者は「キャリタス就活」モニターの3年生1248人。