エン・ジャパンが16日発表した企業の採用活動における「選考辞退」実態調査によると、60%の企業が学生側の選考辞退に対して悩みや課題を持っており、そのうち過半数の53%が「選考辞退が増えた」と回答していることがわかった。
選考辞退のタイミングは「内定後の辞退」が最多の60%で、「面接前日・当日のドタキャン」(50%)、「選考中の辞退」(46%)、「面接前の辞退」(39%)と続いた(複数回答)。辞退した理由については「他社で選考通過・内定を得たため」が70%と圧倒的多数を占めた。また、「面接前日・当日のドタキャン」については88%が「連絡がなかった」と回答した(同)。
選考辞退対策を講じているかどうか聞いたところ、「している」はわずか26%で、「していない」が64%を占め、「している」対策としては「書類選考後、通過者への連絡を早くする」(74%)、「面接日程を複数送り、選択できるようにする」(66%)など。
学生の就職活動をめぐっては昨年、リクルートキャリアがAIを使って個々の学生の「内定辞退率」を弾き出し、無断に企業に販売していたことが発覚して社会問題になったが、今回の調査を見る限り、「面接当日のドタキャン」など学生側にも改善すべき点はあるようだ。
調査は昨年11~12月に実施、同社の求人支援サービス「engage」を利用している1851社から回答を得た。