厚生労働省が25日発表した2019年「障害者雇用状況」(6月1日時点)によると、企業の雇用障害者数は56万608.5人(前年比4.8%増、短時間労働者は0.5人でカウント)で16年連続、実雇用率も2.11%(同0.06ポイント増)で8年連続と、それぞれ過去最高を更新した。法定雇用率の2.2%を達成した企業の比率は48.0%(同2.1ポイント増)に上昇したが、50%台を割り込んだままだ。
障害別の内訳は身体障害者が35万4134.0人(同2.3%増)、知的障害者が12万8383.0人(同6.0%増)、精神障害者が7万8091.5人(同15.9%増)となり、6年連続で精神障害者の大幅な伸びが目立った。
一方、雇用率が未達成の企業は5万2991社で昨年より1400社近く減り、そのうち障害者を1人も雇用していない企業は3万638社で未達成企業に占める比率は前年と同じ57.8%。また、特例子会社の認定を受けている企業は517社(同31社増)で、雇用者数は3万6774.5人(同4256.5人増)だった。
中央省庁の雇用水増し問題が発覚した公的機関では、国が雇用者数7577.0人で実雇用率2.31%、都道府県が9033.0人で同2.61%、市町村が2万8978.0人で同2.41%、教育委員会が1万3477.5人で同1.89%となった。法定雇用率は国、都道府県、市町村が2.5%、教育委員会は2.4%であることから、国と市町村と教育委員会が未達成。