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2019年12月18日

21年の大卒採用、11.5%が「増える」  10年連続のプラス、ワークス研調査

 リクルートワークス研究所が18日発表した2021年3月卒業生の採用見通しによると、大学・大学院卒者の採用が前年より「増える」企業は11.5%、「減る」企業は7.6%となり、「増える」から「減る」を引いた“採用DI”はプラス3.9ポイントとなり、12年卒以降10年連続のプラスとなった。ただ、プラス幅は前年の7.9ポイントから4.0ポイント縮小しており、19年卒の10.7ポイントをピークに2年連続で低下、採用戦線の減速感がみられる。

 業種別でプラスポイントの高いのは「情報通信業」の11.0ポイントが最高で、「小売業」の8.3ポイントが続く一方、「製造業」は前年比5.0ポイント減の2.3ポイントにとどまり、生産の減速を反映する形となった。

 企業規模別では、従業員1000人以上の大企業ではプラス5.7ポイント、1000人未満の中堅企業では同3.3ポイントとなったが、どちらも前年の各11.8ポイント、6.5ポイントからプラス幅は縮小している。

 人材確保のために初任給の引き上げを実施・予定している企業の比率は52.3%にのぼり、とりわけ5000人以上企業では62.5%と最も高くなっている。

 調査は従業員5人以上の7200社を対象に10~11月に実施、4454社から回答を得た(回答率61.9%)。

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