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2019年12月 4日

今年の大卒初任給21万200円  6年連続のプラス、厚労省調査

 厚生労働省が4日発表した2019年賃金構造基本統計調査(初任給)概況によると、大卒の初任給は21万200円(前年比1.7%増)と6年連続のプラスとなった。大学院(修士)は23万8900円(同0.1%増)、高専・短大は18万3900円(同1.4%増)、高卒は16万7400円(同1.4%増)となり、全ての学歴で前年を上回った。

 大卒の場合、15年以降で最高の伸び。男女別では男性が21万2800円(同1.3%増)、女性が20万6900円(同2.1%増)。女性は前年がマイナスだったことなどから、今年は大きく伸びたが、男女間の差は縮小していない。

 企業規模別では、常用労働者1000人以上の大企業では、大卒男性が21万5900円(同0.8%増)、女性が20万9700円(同1.9%増)、100~999人の中企業では各21万1100円(同2.0%増)、20万5200円(同2.2%増)、10~99人の小企業では各20万6000円(同1.4%増)、20万1800円(同2.4%増)となった。

 産業別で高いのは、大卒では「学術研究、専門・技術サービス業」で、男性が22万9000円、女性が22万3800円。次いで「情報通信業」の各21万8300円、21万7800円となっている。

 調査は6月末時点で新卒を採用した企業で、10人以上の常用労働者を雇用している1万4942社について集計。初任給は残業代などを除く所定内給与から通勤交通費を除いたもの。

 

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