パーソルグループが13日発表した2019年9月連結中間決算(日本基準)によると、売上高は4789億5600万円(前年同期比5.9%増)、営業利益は201億1600万円(同1.6%減)、営業利益に減価償却費などを加えたEBITDAは289億4800万円(同2.7%増)、中間損失は51億7700万円(同119億87万円の黒字)となり、前年の大幅増収増益から一転して増収減益となった。海外事業の不調が主要因。配当は5円増配の15円を中間配当し、期末は前年と同じ15円を予定、年間30円とする。
セグメント別売上高では人材派遣が2668億8700万円(同7.4%増)、人材紹介も458億800万円(同11.6%増)と順調に伸びた。しかし、17年10月に買収した豪州のプログラムド・メンテナンス・サービス社が、豪州経済の低迷と派遣事業の落ち込みで946億500万円(同7.7%減)の減収となったことなどから172億4900万円の特別損失を計上し、最終利益も赤字を余儀なくされた。
通期見通しも、売上高は9800億円(前期比5.9%増)、営業利益は407億円(同7.7%減)、EBITDAは580億円(同3.3%減)、当期純利益は55億円(同77.4%減)の増収減益とした。水田正道社長は下半期の課題として、豪州を中心にした海外事業の立て直しと、来年度から施行される同一労働同一賃金の2点を挙げ、「派遣先企業の理解を得るため、粘り強く交渉していきたい」と述べた。