ディスコが8日発表した2021年3月卒の大学生就職意識調査によると、企業へのインターンシップに参加した学生のうち、「1日以内」の参加者は82.9%(前年同期比7.9ポイント増)に上り、「2~4日」は47.1%(同1.5ポイント増)、「5日以上」は34.3%(同0.1ポイント増)となった。2日以上の参加者は昨年とほとんど変わらない一方で、1日参加が8ポイント近く増えたことで、インターンシップが事実上の就職活動の一環として定着していることを裏付けた形だ。
参加による就活への影響も「やや有利になると思う」が53.1%、「とても有利になると思う」が33.7%で、合わせると9割近くになり、学生側の期待感が鮮明に表れている。今後も「1日以内の参加」希望者は85.0%、参加企業数は4.1社に上った。インターンシップの時期は毎年、3年生の8月と翌年2月に集中している。
一方、大学に対する就職・キャリア支援調査でも、学生からの相談で最も多かったのは「インターンシップ」の69.2%で、「内定辞退」の41.4%を大きく上回っており、大学側も「積極的に参加した方がいい」との回答が80.7%に上った(いずれも複数回答)。就活の早期化による学業への悪影響が指摘される中、実態は早期化していることがうかがわれる。
学生への調査は10月上旬に実施、大学3年生1031人から回答を得た。大学は9月に実施、425校から回答を得た。