厚生労働省が29日発表した2019年「就労条件総合調査」によると、18年のサラリーマンの有給休暇の平均取得日数は9.4日(前年比0.1日増)、平均取得率は52.4%(前年比1.3ポイント増)となった。前年より少し増えたが、平均付与日数18.0日の半分程度しか取得していないことがわかった。
勤務間インターバル制度については、「導入済み」が3.7%(同1.9ポイント増)、「導入予定・検討」が15.3%(同6.2ポイント増)と前向きな企業が大幅に増えている。「導入予定・検討なし」が80.2%(同8.9ポイント減)となお大多数を占めているが、前年より1割程度減少した。
政府は有休取得促進のため、今年4月から企業が年5日の有休を「時季指定」する制度を義務化した。勤務間インターバル制度も導入促進のため、労働時間等設定改善法の改正を通じ、今年4月から企業の努力義務としている。
同調査は常用労働者30人以上の企業6405社を対象に、今年1月1日現在の状況を聞いた。有効回答は4127社で回答率は64.4%。