ディップは23日、来年4月からの同一労働同一賃金の導入による人材派遣業界への影響調査を発表した。それによると、受け入れ企業の7割超が「影響がある」と答えた。調査は9月中旬、派遣社員を受け入れている1003社の経営層・人事担当者から有効回答を得た。
影響を予想している企業の比率は「とても影響する」が30.3%、「やや影響する」が40.2%で計70.5%に達した。業種で高いのは「工場、軽作業、物流、土木系」の79.3%。制度開始によるコストは「大幅に上がる」が13.7%、「やや上がる」が46.5%で、計60.2%になった。
制度導入後の受け入れは「同程度」が最多の41.8%で、「やや増やす」が23.4%、「やや減らす」が14.7%となった。IT・エンジニア系とウェブ・クリエーター系は「大幅に増やす」と「やや増やす」の合計が45.7%になった。
一方、導入によって派遣社員に期待すること(複数回答)としては、「より良い人材を派遣してもらえる」が最多の37.5%で、「依頼から派遣までのスピードが早まる」の28.8%、「人材の幅が広がる」の28.6%が続いた。