アデコが16日発表したトラック運転手に対する働き方調査によると、運転手の約2割が「睡眠不足や疲労で事故を起こしたか、起こしそうになった」と答えていたことがわかった。
1日の拘束時間は「8時間~13時間未満」が60.0%で最も多く、次いで「13時間~16時間未満」が26.3%だった。厚生労働省のガイドラインでは、拘束時間を原則13時間以内、最大16時間以内と定めている。
長時間労働の結果、稼働日の平均睡眠時間は「4時間~6時間未満」が最多の50.5%を占め、「4時間未満」の6.5%と合わせると57.0%。さらに、44.0%が「体を休める時間を十分取れていない」と回答し、取れていない人のうち、睡眠不足や疲労で「事故を起こした、起こしそうになった」人は47.7%で、全体の2割以上に上った。
運送業界は人手不足が顕著な業界の一つだが、企業規模や業務内容の違いなどによって、運転手の「過労状況」もかなり違ってくる可能性がある。
調査は9月下旬に実施し、長距離200人、短距離200人の計400人の運転手から回答を得た。