エン・ジャパンが9日、「障がい者雇用実態調査2019」を発表した。調査は8月から1カ月間実施し、雇用義務のある従業員44.5人(短時間雇用は0.5人分でカウント)以上の352社から回答を得た。
それによると、障害者を雇用している企業は70%に上ったが、30%の企業は雇用していなかった。法定雇用率の2.2%を満たしている企業は40%で、残る60%は未達成。雇用していない企業に理由(複数回答)を聞いたところ、「障がい者に適した業種・職種ではないため」が50%で最も多く、「受け入れ施設が未整備」(43%)、「知識不足」(25%)などが続いた。
今後、法定基準以上で採用したいかどうか聞いたところ、「積極的に雇用したい」が5%、「法定基準を満たしたい」が32%だった一方で、「自社に必要な能力のある障がい者がいれば」(24%)、「受け入れ体制が整えば」(12%)、「今後も予定はない」(11%)など、条件付きや雇用を考えていない企業も多く、前向き企業は4割に届かなかった。