人材サービス産業協議会(JHR)は30日、2019年度前期の優良派遣事業者として3社(更新2社・再取得1社)の認定を発表した。一定の基準を満たす事業者を審査・認定する仕組みで、派遣社員のキャリアアップに向けた社内体制なども重視。「働く人と派遣先」の双方にとって、派遣元事業者を選択する際の目安になっている。有効期限は3年。後期の審査結果は来年3月に発表される。
認定制度は、優良な人材派遣事業者を育成し、業界全体の質的向上や労働者と受け入れ企業の適切なマッチング促進を目的とする厚生労働省の委託事業。「優良派遣事業者」は、関係法令を順守しているだけでなく、派遣社員のキャリア形成支援やより良い労働環境の確保、派遣先でのトラブル予防など、派遣社員と派遣先の双方に安心できるサービスを提供できているかについて、基準を満たした派遣事業者を「認定」する。
厚労省から委託を受けた運営受託団体のJHR(認証委員会)が体制づくりや周知・広報などを担い、審査認定機関(第三者機関・今年度は2機関)が認定基準に沿って取り組みの実施状況などを審査した。認定事業者は、会社の名刺やホームページなどで「優良派遣事業者認定マーク」=画像=を使用できる。
19年度前期に認定を受けた優良派遣事業者は次の通り。
株式会社キャリアプラス(福井県)
WDB株式会社(東京都)
ヒューコムエンジニアリング株式会社(山梨県)