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2019年9月13日

「女性活躍」を阻む壁は厚い  パソナHRフォーラム

n190913_1.jpg パソナグループは13、14日の両日、都内などでHRフォーラム「活かす!働く力」を開催し、初日の13日は「女性活躍推進のその後」「人生100年時代、生涯現役社会に向けて」など多数のセミナーを開いた。

 「女性活躍推進のその後」=写真=では、2012年から政府が「女性活躍推進法」の制定などを通じて推進している政策について、パソナ総研が6月10日発表した「働く女性自身が考える女性活躍推進とは」の調査結果を、パソナフォスターの長畑久美子社長が解説。

 これを受けて、昭和女子大グローバルビジネス学部長の八代尚宏特命教授は「女性の“M字カーブ”がフラット化しているのは事実だが、それは退職しない未婚女性の増加が大きな要因であり、結婚・出産した女性のM字カーブはそれほど改善していない」と指摘。品川女学院の漆紫穂子理事長は「女性の晩婚化・出産の高齢化が進行しており、復職する女性たちにもある程度のキャリアがあるため、女子学生にはそうした傾向に沿ったライフプランの構築を指導している」と報告した。

 その後、竹中平蔵同社会長の司会によるパネルディスカッションでは、「男性会社員の育児休暇取得が少な過ぎる」「男性社員の長期雇用を前提にする限り、給与や昇進などで女性が不利になるのは当然。ジョブ・ディスクリプション(職務記述書)を中心に据える勤務形態に変えるなどの改革がないとジリ貧になる」など、女性活躍を阻む重要な指摘が相次いだ。

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