安倍晋三首相は10日、改造内閣の閣僚人事を固めた。重要ポストの一角とされる厚生労働相には、加藤勝信衆院議員(63)が再登板する。菅義偉官房長官(70)と麻生太郎副総理兼財務相(78)は留任するが、他の17人は交代する。11日午後に組閣本部を設置し、菅官房長官が閣僚名簿を発表した後、皇居で認証式が行われる。
加藤氏は「一億総活躍担当相」や「働き方改革担当相」を務めた後、2017年8月に厚労相に就任し、「働き方改革関連法」の成立に注力した。昨年10月に自民党の総務会長に就き、今回、厚労相に戻る。
安倍首相は内閣改造にあたり、「国民の力強い支持と信任、負託に応えていくため、人事を刷新し、安定と挑戦の強力な布陣を敷きたい」と述べていた。