厚生労働省が21日発表した2018年「雇用動向調査」によると、昨年も人手不足の長期化や転職ブームを反映して、入職率は離職率を0.8ポイント上回り、6年連続の入職超過となった。
年間の入職者数は766万7200人、離職者数は724万2800人で、年初の常用労働者数に対する比率は入職率が15.4%(前年比0.6ポイント減)、離職率が14.6%(同0.3ポイント減)となり、いずれも低下したものの、0.8ポイントの入職超過となった。13年から6年連続の入職超過だが、17年の1.1ポイントよりは少し低下した。
性別では、女性の入職率は18.5%、離職率は17.1%で、同様に男性は各12.9%と12.5%。男女とも入職超過だが、男性より女性の入職・離職率とも高い傾向が依然として続いている。就業形態別では、一般労働者の入職率11.6%、離職率11.3%に対して、パートは各26.1%と23.6%。男女別、就業形態別とも、前年より比率は低下している。
同調査は5人以上の常用労働者を雇用する約1万5000事業所を対象に、上半期と下半期の年2回実施。上半期は8325事業所、下半期は7658事業所から回答を得た。