厚生労働省は9日、2019年度地域別最低賃金(最賃)を発表した。7月31日の中央最低賃金審議会が決めた地域別「目安」を受けて、各都道府県の最賃審議会が同日までに答申したもの。改定額は10月1日から順次実施される。
改定額の全国加重平均は「目安」と同じ901円で、前年度比27円、3.09%増。高い順からA~Dの4ランクに分かれ、都道府県ごとに検討。この結果、Aランクの東京は1013円、神奈川も1011円と初めて1000円の大台を超えた。また、東北や九州を中心にDランクで「目安」を上回る県が19県あり、最低の790円とする県が15県あった。最高と最低の差は223円で、前年度の224円からわずかに縮小した。
【都道府県別最低賃金】
https://www.mhlw.go.jp/content/11302000/000536887.pdf