厚生労働省が8日発表した2018年「技能実習生の実習実施者に対する監督指導・送検の状況」によると、全国の労働基準監督署で7334件の監督指導を行い、そのうち70.4%にあたる5160件で労働基準法などの法令違反が認められた。監督指導、違反件数とも前年より1000件前後増やしたが、違反率は前年の70.8%からほぼ横ばい。
違反事項の内訳は「労働時間」が1711件(全体に占める比率23.3%)で最も多く、使用機械などの「安全基準」の1670件(同22.8%)、「割増賃金の支払い」の1083件(同14.8%)が上位を占めた。
業種別で違反の最も多かったのは「機械・金属」の1937件で、「食料品製造」の936件、「繊維・衣服」の502件、「建設」の474件が続いた。
悪質な事例に対しては労基署などが送検するが、18年は19件あった。