厚生労働省が6日発表した毎月勤労統計の6月速報値(従業員5人以上)によると、労働者1人あたりの現金給与総額は45万1918円(前年同月比0.4%増)と6カ月ぶりのプラスになった。夏のボーナスが出たことで、正社員を中心にした「一般労働者」の伸びが同1.0%増と伸びたのが要因。しかし、実質賃金指数(2015年=100)は140.3(同0.5%減)で6カ月連続のマイナスとなった。
月間総実労働時間は142.8時間(同3.2%減)で、7カ月連続の減少。常用労働者数は5086.8万人(同1.8%増)で、パートタイム比率は31.02%(同0.42ポイント増)となった。
実働時間のうち、所定内労働時間は同3.3%減、残業など所定外労働時間が同2.7%減となり、5月に続いて所定内の減少幅が拡大している。