経団連が16日発表した今年の春闘妥結結果(最終)によると、加盟114社の平均妥結額は8200円(前年比2.43%増、加重平均)となり、昨年の伸び率の2.53%を下回った。
内訳は製造業(101社)が7974円(同2.45%増)、非製造業(13社)が9270円(同2.34%増)で、伸び率では昨年と逆に製造業が非製造業を上回った。業種別では、妥結額が最も高かったのは、昨年と同様に建設の1万3484円(7社、同2.67%増)で、自動車の8770円(17社、同2.62%増)、造船の8743円(8社、同2.72%増)が続いた。
集計は東証1部上場の従業員500人以上の大企業が対象。これに対して、連合は中小企業も含めて集計しており、5日に発表した最終集計(5405労組の加重平均)で定期昇給込みの賃上げ額は5997円(同2.07%増)と昨年と同率だった。
企業規模別では300人以上(1425労組)で6199円(同2.09%増)、300人未満(3980労組)で4765円(同1.94%増)となり、中小企業の“息切れ”が感じられる結果となっている。