厚生労働省が9日発表した毎月勤労統計の5月速報値(従業員5人以上)によると、労働者1人あたり現金給与総額は27万5597円(前年同月比0.2%減)と5カ月連続のマイナスになった。同様に、実質賃金指数(2015年=100)も85.5(同1.0%減)で5カ月連続のマイナスとなった。
月間総実労働時間は134.5時間(同4.4%減)で、6カ月連続の減少。常用労働者数は5069万人(同1.6%増)で、パートタイム比率は30.92%(同0.49ポイント増)となった。
実働時間のうち、所定内労働時間の減少が同4.6%減、残業など所定外労働時間が同1.8%減。所定内の減少幅が拡大しており、4月から始まった働き方改革の一環なのか、単月だけの現象なのか、今後の動きが注目される。