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2019年7月 2日

17年の世帯平均所得、4年ぶり減少  厚労省の18年国民生活基礎調査

 厚生労働省が2日発表した2018年「国民生活基礎調査」によると、17年の1世帯あたり平均所得額は551万6000円(前年比1.5%減)と13年以来、4年ぶりに減少した。世帯別では高齢者世帯の334万9000円(同5.1%増)に対して、児童のいる世帯は743万6000円(同0.5%増)にとどまった。

 所得の分布状況では、「100万~200万円未満」と「200万~300万円未満」が各13.7%で最も多く、「300万~400万円未満」が13.6%で続いた。中央値は423万円で、平均所得額以下の世帯比率は62.4%だった。

 世帯主の年代別では「50~59歳」の世帯が782万4000円で最も高く、次いで「40~49歳」の702万2000円。「30~39歳」が574万1000円で全世帯の平均をわずかに上回る水準となった。

 生活意識では「大変苦しい」が24.4%、「やや苦しい」が33.3%で、合わせると57.7%が「苦しい」と感じており、前年を1.9ポイント上回った。世帯別に「苦しい」家庭の比率をみると、高齢者世帯の55.1%(同0.9ポイント増)に対して、児童のいる世帯は62.1%(同3.4ポイント増)に上り、働き盛りの家庭が“苦境”にあることがうかがえる。

 同調査は1986年から3年ごとに実施し、中間年は簡易調査で、18年は中間年。所得調査は全国の8500世帯を対象に実施、回収世帯から6227世帯について集計した。


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