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2019年6月27日

「いじめ・嫌がらせ」が過去最高  厚労省の18年度個別労働紛争解決

 厚生労働省は26日、2018年度「個別労働紛争解決制度の施行状況」を発表した。それによると、総合件数は111万7983件(前年度比1.2%増)で、そのうち民事上の個別紛争相談は26万6535件(同5.3%増)、労働基準法違反が疑われる件数は19万2546件あった。

 総合件数はリーマン・ショック直後の09年度の約114万件をピークに減少傾向にあったが、15、16年度と2年連続で上昇に転じ、17年度は再び約110万件に減少、18年度の再上昇と“一進一退”の状態が続いている。民事上の相談件数はほぼ一貫して増加が続き、18年度は過去最高となった。このうち、労働局長による助言・指導の申し出が9835件、紛争調整委員会によるあっせん申請が5201件あり、あっせんの結果、5086件について合意や取り下げなどで処理した。

 民事上の相談件数(延べ32万3481件)で最も多いのは「いじめ・嫌がらせ」の8万2797件で、次いで「自己都合退職」の4万1258件、「解雇」の3万2614件などが上位。「いじめ・嫌がらせ」は過去10年で急増しており、18年度は8万件の大台を突破した。

 個別紛争の解決制度のうち、厚労省の各労働局で実施している総合相談、助言・指導、あっせんは、費用が掛からず、短期処理が可能なことから、トラブルを抱えたサラリーマンらの利用が多く、10年連続で100万件を超えている。

 

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