厚生労働省が25日発表した5月の労働経済動向調査によると、労働者の過不足状況判断DI(「不足」の割合から「過剰」の割合を引いた数値)は正社員で40ポイントとなり、2月の前期から5ポイント低下した。業種別では、運輸・郵便の59ポイント、情報通信の56ポイント、建設の54ポイントが目立ち、全12業種で20ポイント以上の不足となっている。同様に、パートタイムも30ポイントの不足で、前期より1ポイント低下。生活関連サービス・娯楽の57ポイントを筆頭に、やはり全業種で不足となった。
一方、来年の新卒採用で、「増やす」事業所は大卒文系で17%(前年比2ポイント減)、同理系で18%(同3ポイント減)、高卒で26%(同2ポイント減)に対して、「減らす」事業所はいずれも3~4%程度だった。
調査は四半期ごとに実施し、今回は30人以上の正社員がいる5835事業所を対象に実施、2551事業所から有効回答を得た(回答率43.7%)。