厚生労働省が18日発表した2018年度「障害者の職業紹介状況」によると、ハローワークを通じた障害者の就職件数は10万2318件(前年度比4.6%増)となり、09年度から10年連続で増えて過去最高、10万件の大台を突破した。新規の求職申し込み件数は21万1271件(同4.5%増)と伸びたが、就職率は前年度と同じ48.4%だった。
就職件数の障害別内訳は身体障害者が2万6841件(同0.3%増)、知的障害者が2万2234件(同5.9%増)、精神障害者が4万8040件(同6.6%増)などとなり、依然として精神障害者の伸びが加速している。昨年4月から精神障害者が法定雇用率の算定対象に加わったことから、18年度はさらに増えると予想されていた。解雇者は1980人で、前年より292人減った。
産業別では前年と同様、「医療・福祉」が3万5541件で最多の35%を占め、「製造業」が1万4510件(14%)、「卸・小売業」が1万2607件(12%)となった。職業別では「運搬・清掃・包装など」が3万4845件で34%を占め、「事務」が2万2632件の22%とこの2業種で過半数を超えている。
一方、就労継続支援A型事業所(障害者と事業所が雇用契約を結ぶ施設)への就職件数は1万9502件で、前年より1389人、6.6%減と大きく減少した。2年連続の減少。