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2019年5月14日

5月で昨年1年間を上回る16社  希望・早期退職者募集 東商リサーチ

 東京商工リサーチが14日発表した主要上場企業の希望・早期退職者募集状況によると、1月から5月13日時点で16社、6697人に達し、最も少なかった昨年1年間の12社を上回ったことがわかった。人数は3年ぶりに5000人を超えた。薬価引き下げや新薬開発費用の上昇などを背景にした医薬品メーカーの募集が目立つ。

 募集規模の多い企業は富士通グループの2850人、東芝グループの1060人など。富士通は間接部門の効率化、東芝は収益回復に向けた構造改革の一環。医薬品と電気機器が各4社だが、医薬品では過去最高益の中外製薬が募集に踏み切るなど、メガファーマ(巨大製薬会社)に向けた動きが顕著に現れているという。

 対象年齢は45歳からが10社と最も多いが、同社は「今後は一段と引き下げの動きが強まる可能性がある」と予想している。

 

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