リクルートホールディングス(HD)が14日発表した2019年3月期連結決算(IFRS、国際会計基準)によると、売上収益(売上高)は過去最高の2兆3107億5600万円(前期比6.3%増)、営業利益は2230億9000万円(同16.3%増)、税引前利益(経常利益)は2398億1400万円(同20.4%増)、当期利益は1742億8000万円(同14.9%増)の大幅な増収増益。営業利益も前期のマイナスからプラスに転じた。期末配当は1株14円50銭で、中間期の13円50銭と合わせて年間28円(同5円増)の増配とした。
人材紹介などが好調な中で、売上高最大部門の人材派遣は国内(スタッフサービスHDとリクルートスタッフィングの合計)は5425億円(同6.5%増)だったが、海外(スタッフマークHDなど)は欧州の不調などで7477億円(同5.3%減)の減で、合わせると1兆2902億円(同0.7%減)の減収となった。
20年3月期の通期見通しは全業種の増収増益を見込んでいるが、「業績に与える不確定要素が多い」として、EBITDA(営業利益+減価償却費など)を3100億~3300億円(19年3月期は2932億4300万円、同13.5%増)、EPS(1株あたり利益)の伸び率を1ケタ台後半(同107円10銭、同23.5%増)という調整後数値のみを発表した。配当は年30円の増配を予定している。