メイテックグループが9日発表した2019年3月期連結決算によると、売上高は過去最高を更新して977億3600万円(前期比4.4%増)、営業利益は126億3500万円(同10.3%増)、経常利益は126億4300万円(同10.3%増)、当期純利益は88億2900万円(同8.6%増)の増収増益となった。期末配当は1株当たり115円50銭とし、中間配当と合わせて199円50銭(前期177円)の増配とする。
3月末のグループ全体のエンジニア数は1年前より470人多い9535人(同5.2%増)で、メイテックが同2.5%増、メイテックフィルダーズが同13.1%増となった。稼働時間は、働き方改革に伴う時間外労働の削減や多発した自然災害の影響で2社ともに減少。業種別の売上高は、電動化などの開発が進む自動車がけん引した。
技術系分野は空前の人手不足が続いており、メイテックは大手・中堅メーカーと人材獲得で競合しているが、國分秀世社長は「今後も人材の質を重視し、採用基準保持を前提とした活動を展開することでグループの採用ブランドを高めていく」と強調した。
今年4月は、新入社員を迎えて過去最高の1万146人でスタート。20年3月期の通期予想は、売上高1020億円(同4.4%増)、営業利益128億円(同1.3%増)、経常利益128億円(同1.2%増)、当期純利益87億円(同1.5%減)を見込む。年間配当は188円50銭を予定している。