ディップ総合研究所が7日発表した「製造職雇用の意識調査」によると、ライン加工、組み立て、品質検査など製造職経験者の約6割が1年未満で退職していることがわかった。「雇用が不安定」「仕事のやりがいがない」などが主要な理由。
勤務期間では「1~3年未満」が30.5%で最も多いものの、「1カ月未満」が22.0%、「1~3カ月未満」が13.4%、「3~6カ月未満」が9.8%、「6カ月~1年未満」が12.2%となっており、1年未満を合計すると57.4%にのぼった。
退職経験者に理由を聞いたところ(複数回答)、「雇用が不安定」が34.1%で最も多く、「仕事のやりがいがない」が32.9%、「職場環境が整備されていない」が29.3%で続いた。「ボーナスや昇給がなく、やはり正社員の方がいい」「同じ作業ばかりの長時間労働でつまらない」などの回答が多かった。
調査は4月2~4日に実施し、3101人から有効回答を得た。