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2019年4月15日

「ノルマのきつい会社」が嫌われトップ  マイナビの20年卒学生調査

 マイナビが15日発表した2020年卒大学生就職意識調査によると、就活学生の企業選択のポイント(2択)は「安定している会社」が39.6%(前年比6.6ポイント増)とトップで、「自分のやりたい仕事ができる会社」が35.7%(同2.4ポイント減)で続いた。後者は01年の調査開始以来トップを維持してきたが、毎年、前者との差が縮まり、今回、初めて逆転した。学生の安定志向が強まっているようだ。

 同様に、行きたくない会社(2択)については、「ノルマのきつそうな会社」が34.7%(同3.8ポイント増)でトップとなり、「暗い雰囲気の会社」の28.5%(同3.3ポイント減)が続いた。こちらも、調査開始以来、初めて逆転した。

 3位に「休日・休暇の取れない会社」が24.9%(同0.5ポイント減)、4位に「転勤の多い会社」が23.6%(同3.7ポイント増)と続き、「海外勤務はしたくない」も55.7%(同4.6ポイント増)と半数を超えており、「どんな条件でもOK」という旧来型の学生は減少しているようだ。これを「売り手市場の学生の甘さ」とみるか、「ワークライフバランスに敏感な学生が増えた」とみるかは、人事担当者の受け止め方次第。

 調査は昨年12月~今年3月に実施、4万8064人から有効回答を得た。

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