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2019年4月 9日

企業の法定雇用率、再び50%割る  厚労省の18年障害者雇用状況

 厚生労働省が9日発表した2018年「障害者雇用状況」によると、民間企業の雇用障害者数は53万4769.5人(前年比7.9%増、短時間労働者は0.5人でカウント)で15年連続、実雇用率も2.05%(同0.08ポイント増)で7年連続と、それぞれ過去最高を更新した。しかし、法定雇用率が昨年4月から2.2%に引き上げられたため、達成企業の比率は45.9%(同4.1ポイント減)に低下し、再び50%台を割り込んだ。

 障害別の内訳は身体障害者が34万6208.0人(同3.8%増)、知的障害者が12万1166.5人(同7.9%増)、精神障害者が6万7395.0人(同34.7%増)となり、5年連続で精神障害者の大幅な伸びが目立った。

 これに対して雇用率が未達成の企業は5万4369社で昨年より9000社近く増え、そのうち障害者を1人も雇用していない企業の比率は57.8%にあたる3万1439社。また、特例子会社の認定を受けている企業は486社(同22社増)で、雇用者数は3万2518.0人(同2749.0人増)だった。

 公的機関では国が雇用者数3902.5人、実雇用率1.22%、都道府県が8244.5人、同2.44%、市町村が2万7145.5人、同2.38%、教育委員会が1万2607.5人、同1.90%となり、いずれも法定雇用率は未達成。

 障害者雇用促進法では、18年度から対象企業を従業員50人以上から45.5人以上、法定雇用率を2.0%から2.2%に引き上げ、精神障害者の雇用も義務付けた。公的機関も政府・自治体が2.3%から2.5%、教育委員会が2.2%から2.4%にそれぞれ引き上げられた。昨年暮れ、政府機関などで雇用者数の大量水増しが発覚し、法定雇用率が達成から一気に未達成となった。調査の発表時期も例年は年末だったが、今年は4月までズレ込んだ。雇用者数は昨年6月1日時点。

 

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