東京商工リサーチは8日、2018年度の企業倒産件数(負債総額1000万円以上)は8111件(前年度比3.1%減)、負債総額1兆6192億8100万円(同47.5%減)だったと発表した。件数は10年連続の減少で、5年連続の1万件割れ。1990年度の7157件に次ぐ、28年ぶりの低水準となった。負債額の大幅減は、昨年度にタカタの大型倒産があった反動減。
負債でみると、1億円未満の倒産が6015件と全体の7割以上を占め、10億円以上の倒産は201件と低水準だった。上場企業の倒産は日本海洋掘削とシベールの2社。
業種別件数では、サービス業などが2498件(同2.0%増)で最も多く、建設業の1405件(同9.2%減)、卸売業の1173件(同7.1%減)、小売業の1119件(同0.2%減)が上位。負債額もサービス業などが約4019億円(同35.9%増)で最も多かった。
地域別件数では関東の3041件が最も多く、近畿の2061件、中部の1091件と続いた。九州が660件で、前年を100件も上回った。