厚生労働省が29日発表した2017年度「職業紹介事業報告」(2万1867事業所)によると、民営の新規求職申し込み件数は約1829万件(前年度比38.4%増)、常用求人数は約705万件(同5.0%増)、就職件数は約65万件(同2.5%増)。手数料収入は約4395億円(同13.4%増)となった。
有料紹介による常用労働者の就職件数を職業別にみると、17年度も「一般事務」が6万6598件(同17.3%増)と最大で、「営業」の6万6065件(同61.7%増)、「看護師」の5万2115件(同2.0%減)などが多かった。
景気拡大と深刻な人手不足に伴って、17年度の転職市場も活況が続いた。求職者と求人数がともに伸びており、市場は拡大している。紹介事業企業の手数料収入は8年連続のプラスで、伸び率も前年を上回る2ケタの伸びとなった。