厚生科学審議会の第32回指定難病検討委員会(水澤英洋委員長)は20日、2019年度分の医療費助成の対象疾病について、膠様(こうよう)滴状角膜ジストロフィー(眼科)とハッチンソン・ギルフォード症候群(遺伝性疾患)の2つを追加することを決めた。医療費助成は現在、331疾病が対象になっており、19年度から333疾病になる。今回、38疾病が検討対象となったが、36疾病は「客観的な診断基準が定まっていない」など助成に必要な4要件を満たしていないとして見送られた。
一方、社会保障審議会の小児慢性特定疾患児への支援委員会も、すでに脳動静脈奇形など6疾病を追加、1疾病を既存のスティーヴンス・ジョンソン症候群と統合、再整理している。
指定難病は4月の疾病対策部会、小慢も同月の児童部会にそれぞれ報告し、7月上旬から助成を始める予定だ。