パーソルキャリアが11日発表した2月の転職求人倍率は前月と同じ2.13倍で、前年同月比0.40ポイントの低下となった。求人数は前月比2.4%増、前年同月比3.7%増で、最高水準を維持している。転職希望者は各2.4%増、23.1%増だった。求人数は新年度採用予定の募集を前倒しする企業が出始めたため増え、昨年10月以来、4カ月ぶりに最高値を更新した。
業種別の倍率はIT・通信が5.39倍(前年同月比0.80ポイント減)、サービスが2.54倍(同0.48ポイント減)の高さだが、商社・流通は0.84倍(同0.13ポイント減)、小売・外食も0.73倍(同0.34ポイント減)と1倍を割っている。
求人増加率では、金融が同33.0%増で最も高く、メーカーも同11.2%増と5業種で増えている一方、メディアの同23.2%減など4業種がマイナスになっている。
求人数、転職希望者数とも依然として増加傾向にあるが、転職希望者の伸びの方が大きいことから、転職倍率は昨年から低下する傾向にある。