「働きがいのある会社」を世界共通の基準で調査・分析し、日本版のランキングを2007年から毎年発表しているGPTWジャパン(東京都品川区、岡元利奈子社長)は27日、2019年版のベストカンパニーに選出された企業約100社を招いた表彰式と交流会を都内で開催した=写真。「働き方改革」の次の対応として重要視される従業員の「働きがい」を高めることで、事業活動を活発化させようという動きが広がっている。
GPTWは、世界約60カ国で展開されており、日本では「働きがいのある会社研究所」がライセンスを受け、運営している。ランキングは調査に参加を希望した企業の中から、一定水準に達した企業を「ベストカンパニー」として認定。従業員数により、大企業部門(1000人以上)、中規模部門(100~999人)、小規模部門(25~99人)の3カテゴリーに分けて発表している。
今年の各部門の上位3位は、大企業部門が1位・セールスフォース・ドットコム(クラウド型顧客関係管理システムの提供)、2位・Plan・Do・See(ホテル・レストラン・バンケット運営・企画)、3位・ディスコ(精密加工装置の製造・販売)。
中規模部門が1位・コンカー(出張・経費・請求書のクラウドサービス事業)、2位・サイボウズ(グループウェアの開発、販売、運用)、3位・バリューマネジメント(歴史的建造物の利活用を中心とした事業展開)。
小規模部門が1位・アトラエ(人の可能性を拡げるインターネットサービス)、2位・and factory(SmartphoneApp、IoT事業)、3位・GRIT(英語コーチングPROGRITの企画・運営)。
表彰式に続いて、岡元社長と明治大学大学院グローバル・ビジネス研究科の野田稔教授(リクルートワークス研究所・特任研究顧問)の特別対談が行われたほか、交流会では受賞者各社が独自の取り組みや特徴などを共有し合いながらベストカンパニーとしての誇りとさらなる前進に向けた意識を高め合った。