アデコは20日、1989年(平成元年)と2018年(平成30年)の新卒社会人各1000人を対象に、昨年12月に実施した「仕事観に関する調査」結果を発表した。安定した大手企業と成長しそうな新興企業のどちらで働きたいか聞いたところ、89年組は69.2%、18年組も69.3%が「大手企業」と回答、若者の安定志向は30年経っても変わらないことがうかがえた。
転職志向については、「ずっと一つの企業で」は各67.4%、53.0%となり、18年組の転職志向が上がってはいるものの、まだ半数以上が環境の変化を避ける傾向にあることがわかった。一方、仕事とプライベートの関係には、「自分のこと優先」が各62.5%、75.1%となり、30年間でプライベートを優先する傾向がさらに強まった。
出世意欲については各31.6%と52.2%で、現代の若者の方が出世意欲は旺盛。入社時の同期に対しても、「負けたくない」が各37.3%と50.5%で、現代の方が競争心の強いことがわかった。