厚生労働省が7日発表した10月の毎月勤労統計調査(速報、従業員5人以上)によると、現金給与総額は27万1333円(前年同月比1.5%増)となり、昨年8月から15カ月連続のプラスとなった。残業代を除く基本給は26万4597円(同1.4%増)で19カ月連続の増加だった。
消費者物価の上昇分を差し引いた実質賃金指数(2015年=100)は84.5(同0.1%減)と3カ月連続のマイナスとなった。ガソリンなど消費者物価の上昇が影響したとみられ、このまま実質賃金のマイナスが続くと、来春の春闘や同年秋の消費増税にも影響を及ぼす可能性がある。
月間の実労働時間は144.0時間(同0.3%減)、パートタイム労働者比率は30.98%(同0.05ポイント増)だった。