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2018年11月28日

今年の大卒初任給20万6700円  5年連続で最高更新、厚労省調査

 厚生労働省が28日発表した2018年「賃金構造基本統計調査(初任給)」によると、今年の大卒の初任給は20万6700円(前年比0.3%増)と5年連続で増え、過去最高となった。男女別では男性が21万100円(同1.1%増)、女性が20万2600円(同0.7%減)となり、男性は5年連続増だったが、女性は5年ぶりのマイナスとなった。産業別で最も高いのは「学術研究、専門・技術サービス業」の22万4500円だった。

 企業規模別では、大企業が21万500円(同0.2%減)、中企業が20万4200円(同0.8%増)、小企業が20万円(同0.2%増)。大企業が”息切れ”気味なのに対して、中小企業は人材獲得に向けて初任給のアップに努めた様子がうかがえる。大企業は常用労働者1000人以上、中企業は同100~999人、小企業は同10~99人。

 大卒のほかにも、大学院卒が23万8700円(同2.3%増)、高専・短大卒は18万1400円(同1.2%増)、高卒は16万5100円(同1.9%増)でいずれも増加した。

 調査は6月分の給与で、新卒を採用した1万5663事業所のうち、初任給が確定している1万5155事業所について集計した。

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