メイテックグループが6日発表した2018年9月連結中間決算によると、売上高は476億2100万円(前年同期比3.8%増)、営業利益は58億2700万円(同7.1%増)、経常利益は58億3000万円(同7.0%増)、中間利益は38億8500万円(同10.2%増)の増収増益となった。中間期の増収は10年以降9年連続となり、配当は当初予定を7円上回る84円とする。
9月末のエンジニア数は1年前より451人多い9563人(同4.9%増)の過去最高で、メイテックが同2.4%増、メイテックフィルダーズが同12.8%増となった。平均稼働率は堅調な受注を背景にメイテックが96.2%、フィルダーズが94.8%で高水準を維持。稼働時間は時間外労働の削減や多発した自然災害の影響で2社とも減少した。業種別の売上高は、電動化などの開発が進む自動車が伸びている。
通期の売上高は、期初の予想通り970億円(前期比3.6%増)の増収を維持。営業利益は120億円(同4.7%増)、当期純利益を81億円(同0.4%減)の減益とした。配当は期末を94.5円とし、年間では178.5円とする予定だ。
技術者の求人ニーズが衰えず、新卒採用の環境も厳しさを増す中で社員数が着実に増えていることについて、國分秀世社長は「メイテックグループであればプロのエンジニアとして安心して生涯働くことができるという実績と評価が、労働市場において一定の理解と共感を得ている」と分析。「今後も人材の質を重視して、採用基準を保持することでグループの採用ブランドをさらに強固にしていく」と強調した。