エン・ジャパンが23日発表した2018年「障がい者雇用実態調査」によると、法定雇用率の2.2%を達成している企業の比率は39%(前年比18ポイント減)となった。大幅に下がったのは、4月からの法定雇用率の引き上げにまだ対応できていない企業が多いため、と推定される。
しかし、今後の障害者の雇用方針については、「積極的に雇用」が5%、「法定基準を満たすように雇用」が30%で、積極派は35%程度にとどまった。一方、「自社に必要な能力のある障害者なら雇用」が28%、「社内の受け入れ態勢が整えば」が11%、「予定なし」が9%で消極派が48%と半数近くに達している。
障害者雇用促進法の改正により、企業は今年4月から法定雇用率が2.0%から2.2%に引き上げられ、21年までにさらに0.1%引き上げられる。また、対象企業の規模が50人以上から45.5人以上に引き下げられた。
調査は8月下旬から1カ月間実施、従業員50人以上の408社から回答を得た。