政府は４日の臨時閣議で、第４次安倍改造内閣の副大臣２５人と政務官２７人の人事を決めた。厚生労働の副大臣には、高階恵美子氏（自民）と大口善徳氏（公明）を起用。政務官には、上野宏史氏（自民）と新谷正義氏（同）を充てた。１０月２４日召集予定の臨時国会における新たな「政府の布陣」が整った。
改造前と比べ女性の副大臣は２人から５人に増え、一方で政務官は２人から１人に減った。副大臣は皇居での認証式を経て、同日夕に副大臣会議に出席。政務官は同日中に辞令交付を受け、政務官会合に臨む。
菅義偉官房長官は記者会見で「安倍首相が適材適所の観点で人選し、『全員野球内閣』として内外の諸課題にしっかり対応していける態勢を整えた」と話した。
副大臣の高階氏は５４歳。東京医科歯科大学大学院医学系研究科博士課程前期修了。参院議員で看護師の高階氏は比例当選２回。２０１４～１５年に厚労大臣政務官などを務めている。
大口氏は６３歳。創価大学法学部卒。衆院議員で弁護士の大口氏は当選８回、現在は比例東海ブロック選出。農林水産大臣政務官などを歴任している。第二次安倍内閣が発足（１２年１２月）してから、厚労副大臣のポストのひとつは公明の議員が就いている。
政務官の上野氏は４７歳。東京大学経済学部卒。衆院議員で当選２回、現在は比例南関東ブロック選出。２０１０年の参院比例で旧みんなの党から国会議員に初当選している。義父は小泉内閣で官房副長官を務めた上野公成氏。
新谷氏は４３歳。東京大学経済学部卒。衆院議員で医師の新谷氏は当選３回、現在は広島４区選出。衆院の国土交通委員会理事、災害対策特別委員会委員などを務めた。
