ニュース記事一覧へ

2018年9月19日

派遣社員の6割、派遣先の7割が「無期」を希望  派遣の4割は改正法を知らず、アデコ調査

 アデコは19日、有期雇用の派遣社員500人と派遣先担当者500人を対象に、無期派遣に関する考えなどを聞いたアンケート調査(8~10日実施)結果を発表した。それによると、約6割の派遣社員が「安定して働ける」ことを理由に、無期派遣で働くことを希望していることがわかった。派遣先も約7割が無期派遣を希望しており、派遣の世界も無期雇用が主流になる可能性をうかがわせた。

 派遣社員が無期派遣で最も希望することは「時給(給与)のアップ」で75%にのぼった。派遣先も、それに伴う派遣料金のアップを7割が「ある程度なら受け入れる」と回答。深刻な人手不足を背景に、多少のコスト増はやむなしと考える姿勢が鮮明になっている。

 一方、「3年ルール」などが10月から始まる改正派遣法について、派遣社員の4割以上が「まったく知らない」と回答しており、派遣元に義務付けられたキャリアアップ措置についても、約5割が「期待していない」と回答。関心の低さを物語っている。

 また、同一労働同一賃金の導入に向けた準備について、派遣先の約6割が「進んでいない」と回答しており、理由に「他に優先すべき事項が多いため」を挙げた企業が半数近くを占めた。

PAGETOP